インタビュー

2023.03.23

球形微生物の運動による流体流れの解析

先端数理科学研究科 現象数理学専攻 博士前期課程 1年  岩崎 諒さん

明治大学 総合数理学部 卒業

大学院に進学したきっかけや理由を教えてください。また、大学院進学にあたり、明治大学大学院を選んだ理由を教えてください。

大学院に進学した理由は、研究の世界を体験してみたいと思ったからです。また明治大学大学院を選んだ理由は、自分自身が研究している分野をそのまま引き継ぐことができ、かつ勉強する環境も非常に充実しているからです。大学入学当初から大学院進学を決めていましたが、今の研究室を選ぶ後押しとなったのは、やはり指導教員である池田幸太先生の存在が大きかったです。時には厳しい指導で鼓舞してくださり、時には相談にも乗ってくださる先生のもとでなら、人間的にも大きく成長できると信じています。

ご自身の関心や研究テーマについて教えてください。

私の研究テーマは球形微生物の運動による流体流れの解析です。単純な形をした球形の微生物(例えばボルボックス)が流体(気体や液体)の中で運動するときに、どのような流れが起こるのかを数学で理解したいと思い研究を始めました。私たちが生活する世界には、多くの微生物が生息しています。例えば人間の体内においても1000種類以上の微生物が生息しています。このような世界の根幹をなす微生物の研究をすることで、将来的にその成果を医療などに役立てていきたいと思っています。

平日の代表的な1日のスケジュールを教えてください。

8:00起床/朝食等
10:00登校/授業準備早めに登校して、授業やゼミでの発表準備をしています。
10:50授業
12:30昼食等
13:30授業
15:20勉強会・研究会学部生のゼミに参加して、後輩指導を行っています。
19:00ゼミの内容に関して議論します。
20:00研究大学の閉館時間まで、研究に必要な勉強などをしています。
23:30帰宅
24:00夕食等
24:30就寝

大学院に進学してよかったこと、大学院に進学して身に付いた能力等について教えてください。

現状を洗い出し、問題点を指摘し、自分で課題を設定する力が身に付きました。学部時代には与えられた課題をやれば褒められる世界でしたが、大学院では課題を自分で設定しなければなりません。今までやってきた勉強法とは大きく異なり、身に付くまでにとても時間がかかったので、大学院に進学してよかったと感じています。

大学院修了後の進路をどのように予定しているか教えてください。

大学院修了後は、高校の数学の教員になりたいと思っています。数理科学の世界を大学院まで探究した経験を活かして、未来を担う子どもたちがワクワクするような授業を展開できる教員になりたいです。また勉強面だけでなく、様々な面で生徒一人一人に寄り添うことができる教員になりたいです。

趣味や自由な時間の過ごし方について教えてください。

自由な時間には、歴史や哲学などの自分の研究とは関係のない勉強をすることが多いです。また長期で自由な時間を確保できたときには、青春18きっぷで日本中を旅しています。異なる分野の勉強や知らない土地での旅は、研究の進捗が出たりアイデアが浮かんだりするきっかけにもなります。

進学を検討している方へのメッセージをお願いします。

大学院進学は、進学を検討している全ての方にお勧めできます。しかし、2年間で授業の課題、研究に関する背景知識の勉強、研究活動、後輩指導、就職活動全てをこなさなければならないため、非常に忙しくなります。なんとなく過ごすのではなく、目的意識を持つことが必要です。

※掲載内容はインタビュー当時のものです。

Interviewインタビュー

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