インタビュー

2023.03.23

大学院で研究したことは宝となり、人生において輝く個性になる

商学研究科 商学専攻 博士前期課程 2021年度修了  篠塚 玲奈さん

明治大学 商学部 卒業
キンドリルジャパン・テクノロジーサービス株式会社 勤務

現在どのようなお仕事をされていますか?

博士前期課程を修了後、キンドリルジャパングループのK J T SにS Eとして仲間入りしました。キンドリルは私が入社する前年2021年9月に日本I B Mより分社化し、N Y本社をはじめ世界各国に拠点を構える外資系I T企業です。同期も国際色豊かで刺激を受けております。学生時代、I Tの分野にあまり触れたことのない未経験者でしたが、弊社のブランドアイディアである“The Heart of Progress (社会成長の生命線)”に感銘を受け、未知の世界で挑戦してみようと一念発起しました。3ヶ月程の研修期間を経て、現在はメディア関連の企業で先輩方にご指導を頂きながらシステムの運用保守に携わっております。意味を考えながら実際にコマンドを打ったり、プログラムを書いたりすることに面白さを感じるようになり、入社して半年程が経過し、振り返ってみると自分自身も成長しているのではないかと思います。これからもI Tの知識と経験を培いながら、戦力になるS Eとなれるよう日々研鑽に励んでまいります。

大学院に進学したきっかけや理由を教えてください。また、大学院進学にあたり、明治大学大学院を選んだ理由を教えてください。

私は学部生時代にアプライド・エコノミクスコースで様々な視点から経済を学びました。商学部での4年間の基礎的な学び、英語のスキルアップやフランス語の語学学習に力を注ぎ、そこから将来、「世界の架け橋」となるために国際ビジネス交渉論を学ぶ目標を定め、大学院では貿易系列で研究することにしました。また海外に造詣の深い祖父が、大学院に進学し、グローバル社会に通用する分野を研究するようにと後押ししてくれたことも進学のきっかけとして大きかったと思います。大学入学当時より、大学院進学に向けて、明治大学大学院の学内選考入試か海外の大学院の受験を考えておりましたが、4年生の春に行われた大学院合同進学相談会で商学研究科の教授とお話する機会があり、その場で春学期の学内選考入試を受験することを決意しました。

大学院在学時に取り組んでいた研究テーマを教えてください。

大学院在学時は、「国際ビジネスコミュニケーションにコミュニケーションスタイルが与える影響」を研究テーマとして取り組みました。国や地域によってコミュニケーションスタイルに違いが見られる中で、日本人ビジネスパーソンは異文化に対してどのような心構えを持つべきなのかに関心を持ち、深めました。多様化が進む世界を舞台に飛躍していきたいという夢に向かうべく、国際ビジネスにおけるコミュニケーションや交渉がご専門の山本雄一郎先生にご指導いただきました。山本先生はシカゴ大学大学院で研究をなさり、海外のビジネス現場でのご経験を多角的な視点でご教授くださいました。

大学院に進学してよかったこと、大学院に進学して身に付いた能力等について教えてください。また、大学院に進学したことが、現在、どのように役立っているか教えてください。

大学院では文献を輪読し、頻繁にプレゼンテーションを重ね、専門分野を究める充実した貴重な時間を過ごしておりましたので、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の向上にも繋がったのではないかと思います。多様性が求められる今日、海外に関する知識やご経験の豊富な教授方の心温まるご指導のもとで自主的な研究をしていくことは、大変な面もありましたが、それを凌駕する楽しさを見出すことができました。また商学研究科の大学院生は、国籍や世代も様々で新たな学びも多かったです。商学研究科での経験があったからこそ、現在、同期の纏め役となり、色々な立場の上司の方々と円滑にコミュニケーションを行い、少しずつではありますが、社会のお役に立てるようなビジネスパーソンへと成長していっていると信じております。

研究と就職活動はどのように両立していましたか?

企業説明会や就職活動における試験や面接のほとんどが日程を自分で選択することができたので、ゼミやその他の授業、自身のプレゼンテーションなどのスケジュールとの兼ね合いで決め、両立させることができました。また指導教員をはじめ多くの先生方が就職活動を応援してくださったので最後まで全力で就職活動に打ち込むことができたのだと感謝しております。

明治大学大学院のキャリアサポートプログラムで役に立ったものがあれば教えてください。

コロナ禍に就職活動をしておりましたので、オンラインで様々な分野の企業でご活躍されていらっしゃる明治大学・大学院のO B O Gの方々からお話を伺う機会が多かったです。企業研究をするにあたり大変有益な機会であったと思っております。またZoomを使用し、一対一でキャリアサポートの方が就職活動における心配事を親身になって聞いてくださり、アドバイスも頂けたことで自信を持って試験や面接に臨むことができました。

進学を検討している方へのメッセージをお願いします。

大学院で研究したことは宝となり、先生方から頂いた知恵と共に、必ずその先の人生において輝く個性になると信じております。研究したいことを定めたのならば、大学で学んできたことを究めたい方も、私のように系列を変えて進んでいきたい方も、是非挑戦していただきたいと願います。Bon courage !

※掲載内容はインタビュー当時のものです。

Interviewインタビュー

在学生

今まで以上に楽しくてハッピーな授業づくりを提案したい

国際日本学研究科 国際日本学専攻 博士前期課程1年中村 姫奈子さん

在学生

自分の好きなこと・得意なことを通して人の役に立つことができる

情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻 博士後期課程 1年河村 まい香さん

在学生

スポーツが抱える課題の解決に役立つ研究をしたい

教養デザイン研究科 教養デザイン専攻 博士前期課程 1年宮坂 倖乃さん

在学生

「重過失」という概念を明確化し、民事訴訟実務の場で活用できるようにアウトリーチしていく

法学研究科 民事法学専攻 博士後期課程 1年星山 琳さん

在学生

球形微生物の運動による流体流れの解析

先端数理科学研究科 現象数理学専攻 博士前期課程 1年岩崎 諒さん

修了生

大学院で研究したことは宝となり、人生において輝く個性になる

商学研究科 商学専攻 博士前期課程 2021年度修了篠塚 玲奈さん

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