インタビュー
2023.03.23
大学院は気になったことを、とことん突き詰めることができるとても自由な場所
理工学研究科 物理学専攻 博士前期課程 2020年度修了
株式会社ディスコ 勤務
現在どのようなお仕事をされていますか?
ディスコという半導体製造装置メーカーで、レーザーを使った加工検証や新規加工技術の基礎研究に携わっています。半導体は様々な電子機器に欠かせない存在であり、より薄化・小型化・高性能化を目指す技術の発展が求められています。新しいアイデアを考えどんどん挑戦し、それがうまくいったときはやはりとても面白いですね。うまくいかないことも多いですが、先輩や同期と意見を出しながら試行錯誤するのも貴重な時間です。
大学院に進学したきっかけや理由を教えてください。また、大学院進学にあたり、明治大学大学院を選んだ理由を教えてください。
高校時代に物理の面白さに触れ、大学で物理学科に入ってから研究をもっとたくさんしたい、卒業後も物理を使って仕事がしたい、という気持ちが漠然とありました。メーカーで技術職に就くにはやはり院卒が有利ということもあり大学院に進学しました。他大の研究室見学にも行きましたが、学部生のときに行っていた研究を続けたかったことや、大学院の授業を先取りできるシステムも活用できたことから、明治大学の大学院に進学を決めました。
大学院在学時に取り組んでいた研究テーマを教えてください。
微小な物体の熱放射について研究していました。学部3年で研究室を選ぶ際、手を動かすことが好きなので実験系がいいなと思い、その中で「光って面白そう」「レーザーってかっこいい!」という単純な気持ちで研究室を選んだ気がします…。現在の仕事でも同じ気持ちのまま楽しみながらレーザー業務に携わっているので、自分の直感を信じて突き進むことも大事だなと思いました(笑)
大学院に進学してよかったこと、大学院に進学して身に付いた能力等について教えてください。また、大学院に進学したことが、現在、どのように役立っているか教えてください。
大学院では研究に関する知識だけでなく、様々な測定・分析スキルや論理的思考力、更にはエレキ線を圧着したり簡単な図面を描いて加工してもらい実験環境を整えたりと、想像以上に得たものは多くありました。研究開発業務には専門知識だけでなくメカ・エレキ・ソフトなど広い分野の知識が求められるため、研究を行う上でそういった経験を培うことができたのは今の自分を支えていると感じています。
研究と就職活動はどのように両立していましたか?
学内の企業説明会やオンライン説明会などを活用し、その中で気になった企業のみインターンに参加することで研究の時間を確保していました。企業説明会だけでなく、ESの添削や就活講座など大学内で様々なサポートをしていただけたのはとてもありがたかったですね。
進学を検討している方へのメッセージをお願いします。
大学院は気になったことはとことん突き詰めることができるとても自由な場所だと思います。その自由故に自身を成長させるも停滞させるもまた自分次第ですが、ぜひ大学院で進化した自分に出会っていただければと思います。
※掲載内容はインタビュー当時のものです。