インタビュー

2023.08.29

今まで以上に楽しくてハッピーな授業づくりを提案したい

国際日本学研究科 国際日本学専攻 博士前期課程1年  中村 姫奈子さん

北海道教育大学 教育学部 2022年度卒業

大学院に進学したきっかけや理由を教えてください。また、大学院進学にあたり、明治大学大学院を選んだ理由を教えてください。

私が大学院に進学した理由は二つあります。第一に、子供たちが英語を楽しみながらハッピーに学習できるような授業を作るためです。また、第二に、学校現場で日々、生徒のために奮闘している先生方に対して今まで以上に楽しくてハッピーな授業づくりを提案したいと強く思ったからです。そしてこの目標を達成するために、英語学習者の動機づけについて研究している廣森先生のいらっしゃる本大学を選択しました。進学を後押ししたのは、廣森先生とお話ししたときの、「この先生のゼミに入るといろいろな人と交流し、切磋琢磨しながら、楽しく研究できるだろうな」という直感です。

ご自身の関心や研究テーマについて教えてください。

私の研究テーマは、英語の授業の中で体験したフロー状態(時間があっという間に過ぎた!と感じるような楽しい没頭体験)についてです。このテーマに関心を持ったのは、英語の授業をもっと楽しく、やる気を持って取り組めるようなものにしたいとずっと思っていたからです。自分自身、英語の授業を楽しいと感じたことはほとんどなく、また、英語の授業が嫌いで英語を習得できないといった同級生もたくさん見てきました。この現状を変えるために、まずは楽しい授業づくりが必要なのではないかと思うようになりましたが、その時は楽しい授業の要因・条件について何も分かりませんでした。

その後、大学3年生の時に、当時の指導教員の先生にフローという楽しい没頭体験についてのテーマを教えていただきました。そして、フローに関する様々な文献を読んでいくうちに、フローの虜になっていました。そこから私の英語の授業におけるフロー状態への研究が始まり、現在にも続いています。

平日の代表的な1日のスケジュールを教えてください。

7:00起床
9:30登校
10:50授業
13:00昼食等
授業準備授業で出された課題に取り組んでいます。
研究修士論文の執筆に向け、先行研究を読んだり、まとめたりしています。
19:00夕食等
19:30研究
23:00帰宅
自由時間
1:00就寝

大学院に進学してよかったこと、大学院に進学して身に付いた能力等について教えてください。

まず、大学院に進学して一番良かったことは、院生同士で連携し、助け合いながら研究ができる環境にいられることです。特に、明治大学では共同研究室があるため、他の領域の院生と毎日のように交流することができます。この共同研究室があることで、知識が自分の分野のみに偏ることなく、研究を進めることができています。様々な研究手法や分野特有の研究方法などについて知ることができるので、とても勉強になります。また、課題などに追われて大変な時でも、一緒に残って取り組んでくれる仲間がいるので、なんとか乗り越えることができています。

次に、大学院に進学して身についたのはチャレンジ精神です。「自分の能力ではきっとできないだろう」と初めから決めつけてしまうのではなく、「やってみて、ダメだったらその時に考えればいい」の精神で何事にも積極的に取り組んでいます。この精神のおかげで、たとえ自分の限界を超えるようなタスクであっても、不安を感じる前に取り組み、達成できているので、充実した生活を送ることができています。そして、将来つらい時があっても、きっと、この経験が自分を救ってくれると信じています。

大学院修了後の進路をどのように予定しているか教えてください。

博士前期課程にて修士号を取得した後は、博士号取得のために博士後期課程に進学することを考えています。その後は英語教育におけるフローについて研究を続けていきたいと考えています。修士課程で得られた、自分のキャパシティを超えるようなことをやり遂げる力をその後の人生で活かしていきたいと思います。また、今感じている「研究をすることの楽しさ」を忘れずに社会に還元できるような研究を進めていきたいと思います。

趣味や自由な時間の過ごし方について教えてください。

趣味は睡眠をとったり、音楽を聴いたりすることです。自由な時間には共同研究室にいる院生とおしゃべりをしています。

進学を検討している方へのメッセージをお願いします。

もし、一緒に切磋琢磨しながら研究できる仲間が欲しいと思うのなら、明治大学大学院に進学することをお勧めします。助け合える仲間がいて、研究できるということはとても幸せなことだと思います。そして、ここで得られる経験や能力はのちの人生で無駄になることはないと思います。ぜひ、ここで得られたものすべてを社会に還元するために使っていただければ幸いです。一緒に楽しく研究しましょう!

※掲載内容はインタビュー当時のものです。

Interviewインタビュー

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